マーケットプレイスやマッチングサイトの決済について

先日、マーケットプレイスサイトを作成したが、手数料はゼロ、ボランティアとして運営したいので、クレジットカード決済も銀行振込も使いたくないという相談がありました。

クレジットカード決済ですとStripeやその他決済ゲートウェイに手数料をとられる

銀行振込でも、運営者が販売者に売り上げを振り込む手間と振込手数料がかかる

売れたら、あとの作業、決済やら配送やらは売買した同士で勝手にやって欲しいという内容でした。

よくマーケットプレイスで勘違いされるのは、売り上げはいきなり販売者に入金されるのではなく、運営者(管理人)に入金されるということです。その売り上げの手数料を引いた分を販売者に支払うのです。

なので、Stripeを利用して15%の販売手数料を設定していたとしても、運営者は15%の利益を得るのではなく、15%-3.6%(Stripeの決済手数料)=11.4%の利益ということになります。

これはどんな大きなマーケットプレイスでも同じです。

出金リクエスト機能があるとおもいますが、販売者が自分の売り上げから手数料が引かれた分を入金してくれという機能です。逆にいうと出金リクエストがなければ売り上げはいつまでも運営者のところに貯まります。放置するか、出金リクエストがなくても運営者から出品者に入金するかは運営者次第です。

売買した同士で決済しはじめから手数料だけが運営者に入るという仕組みはありません。

販売者ごとにクレジットカード情報やら口座情報まで必要になり、そんな危険な管理は出来ません。だから安全とも言えます。どこぞのサイトに誰もが金融情報を登録出来たら危なくて使えません。その部分はStripeのような決済ゲートウェイが担うのです。

だからこのサイトや個人が作ったECサイトなども安全といえます。サイトがクレジットカード情報を管理しているわけではありません。

どんなマーケットプレイスも売り上げはすべて運営者(管理者)に入金され、それを出品者に再分配するというフローになります。

それでもどうしても、手数料をゼロにしたい、完全ボランティアにしたいのでしたら

WooCommerceには決済設定で

小切手支払い
代金引換

という機能があるので、それを上手く使い、売れたという結果だけ残し、後の手続きは販売者と購入者で勝手にやってね的なメッセージを残すことしかないとおもいます。

マーケットプレイスといっても、販売者の金融情報まで管理するわけではありません。それは会員サイトで会員のパスワードまで管理するものではないのと同じです。

そこまでのプライバシーには踏み込めないのです。

それを理解していない方が結構多いので、書いておくことにしました。

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